ユニマットリックでは8月2日(水)・3日(木)に「RIK SOLUTION DAYS 2023〜これからに向けての課題が見つかる、解決方法が見つかる2日間〜」を開催。DAY2となる8月3日(木)は、2023年1月に募集した「RIKコンテスト2023」の授賞式を行いました。

午後にはグランプリを受賞したノビデザイン 桑原斉美 様、エクステリア&ガーデン設計室coniwa 藤﨑香奈子 様から、作品づくりについて詳しくお話を伺いました。

こちらはDAY2のイベント内容を簡単にまとめたレポートです。

※アーカイブ配信は2023年9月15日(金)に終了しました

「RIKコンテスト2023」の受賞者紹介

グランプリ受賞者のノビデザイン 桑原 斉美 様、プレゼンコンテスト大賞受賞者のエクステリア&ガーデン設計室coniwa 藤﨑 香奈子 様にはユニマットリック本社にお越しいただき、取締役 吉村公良から盾とトロフィーが授与されました。

そのほか、パースコンテストではファサード大賞、ライティング大賞、ファンタジー大賞が各1作品、優秀賞に8作品がノミネート。また、プレゼンコンテストと動画コンテストでは、大賞のほかに優秀賞が各2作品選ばれました。

当日は各部門で賞を受賞された方々にもオンラインでご出演いただき、作品に込めた想いや制作秘話をお話しいただきました。中でも注目を集めていたのが、パースコンテストでファンタジー大賞を受賞した日豊ガーデンズ株式会社 冨安 俊貴 様の作品「廃れゆく世界」。4Kで作り込まれた作品には冨安さんのテクニックが存分に詰まっており、細部へのこだわりに会場では驚きの声が上がりました。

また、プレゼンコンテストでは統一感のある作品やストーリー性のある作品が優秀賞を受賞。作者によって着眼点が全く異なり、平面図の使い方やフォントの選び方、パースのアングルに制作の工夫を感じます。優秀賞に選ばれた中部建商株式会社 高田 昂 様の「老夫婦のやさい生活」は、ストーリー性が重視された他とは違う作風で、温かみのある印象的な作品となっています。

続いて、動画コンテストでは有限会社ビークリエイト 米田 由美子 様の「pleasure」が大賞を受賞しました。「以前見学したときに良いな、と思ったお庭を作品にしたかった」と語る米田さん。ゆったりとした音楽に合わせて短いシーンを繋ぎ合わせ、観る人をぐっと引き込む世界観を表現しています。雪の降らせ方や植栽の選び方など、たくさんの工夫が施されているようです。

魅力溢れる受賞作の数々に、弊社のスタッフからは「この部分はどうやって作ったんだろう?」「この作品を作ったきっかけは?」と、多くの質問があがりました。構図から色彩、ライティング、画角と、さまざまな要素でこだわり抜かれた作品の1つひとつを、ぜひアーカイブ動画でご覧ください!

審査員によるオンライン講評

午後からは「リックコンテスト2023」パースコンテスト・プレゼンコンテストの受賞作品について、審査員によるオンライン講評を行いました。

パースコンテストの講評では、一貫して太陽やライティングの美しさが評価されている印象がありました。ライティング大賞を受賞した積水ハウス株式会社 川合亜沙美 様の作品「silence」では、光源の設定について言及するシーンも。川合さんは別の作品でパースコンテストのファサード大賞にも選出されており、審査員の光環境設計室 代表 菊原啓子 様は「どちらがライティング大賞でもおかしくなかった」と話しました。作品の空気感や質感の表現、構図やアングルなど、作者のオリジナリティが高く評価されています。

プレゼンコンテストでは、パースの美しさはもちろん、全体の統一感や余白の使い方も評価基準になるようです。大賞作品「アトリエのある家」について、審査員の有限会社造景空間研究所 藤山宏 様は「全体的に余白の使い方が美しく、実際のお客様へのプレゼンにも活きる部分だ」と講評しました。プレゼンボードにゆとりを持たせながら、伝えたい情報はしっかり伝える。お客様に寄り添ったプレゼンボードが作れているか、が重点的に見られている印象です。

リックコンテストの評価基準だけでなく、実際のパース作成やプレゼンについても参考になるお話がたくさんありました。「魅力的なパースを作りたい」「リックコンテストに応募したい」と考えている方はぜひ動画をご覧ください。

RIKコンテストグランプリ受賞作品の秘密を大公開!

ノビデザイン・桑原斉美 様は前年のリックパースコンテストに引き続き、2年連続でのグランプリ受賞となりました。今回の受賞作品は何度も試行錯誤を重ね、3ヶ月もの期間をかけて制作したようです。完成までに撮影したレンダリング画像はなんと170枚以上!今回はその過程で抜粋した14枚をご紹介いただきました。照明の入れ方やトーンカーブを調整することで、同じ空間でも全く違った雰囲気を作り出しています。

桑原様は受賞作品の制作にRIKCAD、Twinmotion、RIKプレゼン レタッチを使用。当日はRIKCADで窓を開閉させる方法、Twinmotionを使ったライティング設定・ガラス設定・背景設定をご紹介いただきました。窓から風を吹き込ませたり、ガラスに反射する景色に意図を持たせることで、より魅力的なパースに仕上がっています。

また、RIKプレゼンレタッチによって、より繊細でフォトリアルなパースを作る方法も解説していただいております。

今すぐ活用できるテクニックが盛りだくさんですので、ぜひアーカイブ動画をチェックしてみてください!

お客様に伝わる・響くプレゼンの作り方

RIKコンテスト2023のプレゼンコンテストでグランプリを受賞した藤崎様には、受賞作の制作秘話やプレゼンを作る際のコツについて詳しくお話しいただきました。今回の受賞作である「アトリエのある家」は、仕事用のパブリックスペースと生活のためのプライベートスペースを分けつつ、開放感のある住宅を提案する作品となっています。

コンテストで数々の受賞歴がある藤崎様ですが、「初めから上手く作れていたわけではない」と、過去に作成したパースをいくつか紹介。今回のグランプリ受賞の背景には、藤崎様の強いこだわりと惜しみない努力があると感じるエピソードも多くありました。

当日は、受賞作品を制作する過程でボツになったパースと最終的に提出したパースを比較し、どこをどのように変えたのかを詳しく解説していただきました。また、プレゼンではコンセプトに沿ったパースの配置やフォント、文章も重要な要素の1つです。魅力的なプレゼンボードを作る際に意識しているポイントもご紹介いただいておりますので、「プレゼンに自信がない」「かっこいいプレゼンを作りたい」という方は、ぜひアーカイブ動画をご覧ください!

DAY.1のレポートはこちら