暮らし方や生活導線の見直しに。意外と役立つ”利き脳チェック”


ICA関西6月セミナーは東美恵子氏による「暮らしから考える家づくり」でした。新居やリフォームの際に「暮らし方」をきちんと考え設計しよう、というものです。

まず土地を購入する場合にはその土地の価値に関連する情報収集もとっても大事です。不動産屋さんの情報だけでなく、自分で災害情報、ハザードマップを調べましょう。また土砂災害警戒区域は10年に一回のスパンで更新されるので、意外と売り主自体も知らない場合もあるので「知ること」はとても大事です。

とどんな暮らしがしたいと思っているのか洗い出そうとすると意外と具体的に出てこないものだそうです。そういう時は「したいこと」より「したくないこと」を洗い出すのがいいそうです。「リビングで家事(アイロンがけや洗濯畳)はしたくないな」「災害のことを考えストックルームはなるべく大きく」など。それに合わせて生活導線や物の配置を考えることが大切です。生活導線を考えたり、片づけやすい物の配置、インテリアのテイストやしつらえを考える時、意外と役に立つのが「利き脳チェック」です。自分がインプット(目や耳で見聞きした情報を脳に取り込む。片づけでは”物の探し方”にあたる)ではどちらの脳を使うか、アウトプット(取り込んだ情報を脳で処理し言葉や行動で表す。片づけでは”物の配置や戻し方”にあたる)ではどちらの脳を使うか、自分で知ることでパターンや好みが見えてきて参考になります。さっそくチェックしてみましょう。

まず指を組んでみてください。左右どちらの「親指が下」になっていますか。下になっている方がインプットの利き脳です。

画像出典元:URANARU

次の腕を組んでみてください。左右どちらの「腕が下」になっていますか。下になっている方がアウトプットの利き脳です。


パターン1「インプット:右 アウトプット:右」
感性が鋭く豊かな表現力を持つタイプ
基本的な傾向
・情緒豊かで表現力に富む
・音楽や芸術面に明るい
・興味がないと存続しにくい
・流されやすく優柔不断

得意なこと
・楽しみながらやる
・人見知りせずに仲良くなれる
・立ち直りが早い

苦手なこと
・計画通りに物事を進める
・綿密な管理下におかれた状況
・論理的な議論

このタイプだとアートを取り入れたインテリアやデコラティブな空間を楽しむことができそうです。芸術や音楽に明るいということは、雑誌や本やレコードなどを人より多く持っている可能性もありますね。細かすぎる収納や、きっちりとしたシンプルすぎる部屋だと少し物足りなさを感じてしまうかも?と思いました。


パターン2「インプット:右 アウトプット:左」
見た目と実用性のバランス重視
基本的な傾向
・なんでも自分で決めたい完璧主義
・自己プロデュース能力、デザインセンスがある
・「限定」に弱い
・意外と頑固
・自身のないことには関与せず

得意なこと
・見た目にこだわり美しさを追及
・流行を取り入れる
・失敗を恐れない決断力

苦手なこと
・在庫管理
・考えを音楽や絵で表す
・人の意見を柔軟に取り入れる

このタイプはこだわりが強くてなかなかの頑固っぽさですね。自分が選んだ設備や家具じゃないと納得してくれなさそうです。でも流行を取り入れるのが得意で、プロデュース力があり、実用性も考えてくれるので家族にこのタイプがいて、任せられそうなら一任してもいいかもしれませんね。


パターン3「インプット:左 アウトプット:左」
真面目でコツコツ「継続は力なり」
基本的な傾向
・リスクを考えた慎重派
・結果より過程を重視
・数字・計算式など文字情報に強い
・シンプルな見た目が好き
・デザインよりも機能性重視

得意なこと
・下調べや比較
・データ処理、数値化、適切な文字化
・合理性を重視した計画

苦手なこと
・10年後を計画する
・直感で選ぶこと
・たくさんの色や音の認識

家族にこのパターンの人がいたら迷わずに色んな情報収集をお願いしたいくらいですね。ただ設備や家具の選定を任せると、決定までかなり時間がかかりそうな気もします。シンプルなものを好むそうなので、デコラティブなしつらえにしたい場合は反対されそう、と思っちゃいました。


パターン4「インプット:左 アウトプット右」
見た目より断然中身。マイルールの人
基本的な傾向
・思っていることと行動が違う
・独自のマイルールがある
・外見より中身を気にする
・意外と立ち直りが早い

得意なこと
・情報収集と知識の詰め込み
・細部まで深く考える
・自分流にカスタマイズする

苦手なこと
・なかなか行動に移せない
・他人や一般的な考えに合わせること
・枠にはまった考え方

情報収集と知識の詰め込みにたけているので、やはり家づくりに関する情報収集をお願いしてみたいです。ただ、枠にはまった考え方が嫌いなマイルールさんなようなので、設備や家具の選定などを任せると「え、ここにこれ!?」みたいなことも起こりそう。でも案外それが斬新だったりして、面白いかもしれません。


いかがでしょう?「あたってた」「別にあたってない」という人も、自分の傾向をしって暮らし方をつくる参考になれば幸いです。ちなみに筆者は右右タイプで、家は絵画や写真や植物を中心にかなりデコっており、図録本などは見せびらかすように飾っています…。当たってる…。