植栽の剪定をやってみよう!剪定の基本【剪定時期】&【枝の切り方】

自分で庭木の剪定をしよう!思い立ったら、気をつけなければならないポイントがいくつかあります。剪定をする前知っておきたい基本的な情報、剪定時期と正しい枝の切り方をまとめてみました。

剪定の時期を把握し、時期を間違えない
剪定はいつでも好きな時にできるわけではありません。剪定に合った時期がそれぞれの植栽によってあります。剪定の時期を間違えると花や実を楽しめなくなるだけではなく切り口から樹液が大量に流れ出し木を弱らせたり枯らせてしまう場合もあります。剪定したい樹木の選定時期をきちんと理解して剪定しましょう。一般的には落葉樹の選定時期は落葉中の晩秋から芽吹き前の休眠期、常緑樹は新芽の前の3月下旬から4月、伸びた新芽が成熟して固まる7月から8月、10月から11月とされています。庭木として人気の高い樹種の主な剪定時期をピックアップしました。
シマトネリコの剪定時期は3月、7月中旬~8月。
オリーブは3月~4月中旬、7月、8月。
ソヨゴは6月、7月、8月。
紅葉するカエデやモミジは1月、8月、12月。
シダレモミジは2月~3月中旬、7月中旬~8月中旬、12月。
花を咲かせる木では、キンモクセイは3月、8月中旬~9月中旬、11月、12月。
ツバキは3月、11月中旬~12月。
ツツジやサツキは5月下旬~6月、10月中旬~11月中旬。

正しい枝の切り方を覚えよう
木への負担を最小限にし、見た目も美しく切るのが剪定のコツです。剪定バサミや植木バサミで枝を切る時は芽や枝のすぐ上で切るようにします。切り口を長く残すと見た目が悪いだけでなく病気や枯れ込みの原因になるんだとか。

枝のすぐ上で切ろう

また、ついている芽が内向きか外向きかも重要なポイント。内向きの芽の上で切ってしまうと芽が立ち枝ぎみになってしまうので、原則として外向きの芽の上で切るのがベターだそうです。

内芽と外芽の確認をお忘れなく!

太い枝の切り方
太い枝を切る際にも気をつけなければいけないポイントがあります。下から切り込みを入れずに上からギコギコと切ってしまうと下の写真のように樹皮が裂けて幹を傷めてしまいます。


樹皮を裂けないようにするためには次の手順で太い枝を切るのがオススメです。
(1)枝の付け根から数センチ離れたところに下から枝の太さの1/4ほどの切込みを入れます。
(2)切り込みを入れたところから数センチ離れたところで上から枝を切り落とします。
(3)枝を落としたところ。切り込みを入れたおかげで樹皮が裂けていません。


(4)切り残しがあるとそこから枯れ込んでしまうので枝の付け根から切り残しを切り落とします。
(5)完了。切り口の下のふくらみに傷口をなおす成分が入っているそう!なのでえぐり取らないように注意。

一生のおつきあいになるかもしれない大事な庭木。プロの手に任せるのが一番ですが勉強して自分の手で剪定するのも、ますます愛着が湧きそうでいいですね。

わかりやすい初心者のための剪定本を参考に記事を書きました。写真がたっぷり入っていてオススメです!
参考文献:はじめての庭木・花木の剪定と手入れ/玉崎弘志