【レポート】建築×庭。庭の力でブランディングを成功させた府内町家・後編


◆建築設計士が造園プランナーに期待することとは
1カ月の休養を経て復帰後、設計士とも少しずつうまく連携がとれるようになり仕事に手ごたえを感じだしたという古賀さん。設計士が古賀さんに期待すること、望むことは?という質問に馬場社長はこう答えた。

「建築では解決できない住宅の困りごとは庭で解決できると思っています。住宅の目隠しや視線の捌き方など、建築だけでは解決できないことが必ずでてきます。その点を解決するのが庭や外構の役割、古賀の腕の見せ所と思っています。

また古賀さんの体感として連携を実感してきたところは…

「RIKCAD導入後は弊社ではバスコートを提案したりご希望される方が多く、その際100%の目隠しが必要になるわけですが、RIKCADで周囲からの視線を確認することが出来るので、視線を遮るように窓を設計したり、外部に配置する室外機・エコキュート・排水マス・浄化槽・外部水栓の配置にも細かい気配りが出来るようになりました。社内全体が何も言わなくてもベストなところに配置するように共通の認識になってきました。今回、事例でもご紹介させていただいている古民家リノベーションは、床面積の減少・コストダウンを考慮し、屋内庭園を造るという発想の元、設計した物件ですので、建物の強度・床面積・予算など、様々な条件をクリアしつつ、建物・外構の同時設計を行うことで不可能を可能にできた物件だと思います。

◆造成工事のシミュレーションにも
家を建てる前のお客様の土地購入の際にも古賀さんが一役買う場面も。

「お施主様は不動産屋さんに平面上の数字で説明されても実際のイメージとかけ離れていることが多いようです。玄関アプローチにスロープをご希望される方も多くなっていて、この高低差で距離がこのぐらいだとこんなに傾斜がついていて車椅子を押す大変さを視覚化、この土地を購入するのであればスロープより車いす用のエレベーターを検討した方がいいとか、駐車場の勾配の視覚化して施主様の土地購入の判断材料としてもCADを活用することもあります。」

◆外構予算は建物予算とは別に確保
一般的には建物の予算で余った分が外構・庭の予算となることが多いイメージだが、日本ハウジングでは最初から建物と外構の予算は別で確保する。外構の予算は総予算の平均5%、150万~200万ほどの予算が多いという。

「外構工事まで完工した状態で完成見学会を行っております。庭の完成度が高いほど契約率も上がりますし、見学会参加者の皆様には庭や外構も楽しんでいただいております。ですので実際に契約されたあと、よほど予算が足りない限り、外構費を大幅に削りたいという方はいらっしゃらないです。」

◆今後の目標は
「現在、取り組んでいる試みとして庭・外構部分も含めた分譲住宅地の計画を進めています。玄関の向き、開口部、日当たりなど建物と庭の設計を同時にすることで、どの住宅にとってもデメリットのない分譲住宅地が誕生すると思っています。古賀に加え、ランドスケープデザイナーにも入ってもらって計画しています。」と馬場社長。

「日本ハウジングでの外構カテゴリは「春夏秋冬」という名前で活動しています。決してきらびやかな庭造りではないですが、主張しすぎず、建物にそっと寄り添い、昔からそこにあったかのような佇まいを感じさせる それが私たちが理想とする庭造りです。口コミやお引渡しした物件を見て日本ハウジングで庭を造りたいと思ってくれる方がもっと増えてくるといいなと思います。「春夏秋冬のブランド」を確立していきたと思っています。」と古賀さん。


セミナーの最後には、古賀さんによる日本ハウジングの施工事例解説があり参加者の皆様にもご好評いただきました。その事例解説をホワイトペーパーにまとめましたので、この機会にぜひダウンロードしてご覧ください!