パッと描けたらカッコいい!手描きパーステクニック【樹木編】

お客様へのプレゼンテーションパースはCADパースを使用されているプランナーが多いと思います。提案パースはCADだけど、最初の打ち合わせの時手描きで描く、ラフプランは手描き派という人もおられるかと思います。私もプランナーさんが目の前で手描きでササっとパースを描いているのを見た時はカッコイイ!と思いました。「職人の技」みたいなかっこよさがありますよね。

で、なんであんなにプロの人が描くパース図はカッコイイし、飾りたくなるほどステキなんだろう?って考えてみたんです。もちろん構図がバッチリ決まっていること、着彩の美しさ、遠近法、様々なテクニックがあるとは思うんですが、一つ気づいたのは「樹木のヌケ感」だと思うんです。ラフに描いてあって空気感たっぷりというか…うまく言い表せませんが、カッコイイと思うパースには「いい感じの樹木」が不可欠だと思うんです

手描き建築パース制作の第一人者として、建築デザインの実践的教育をめざしている宮後浩先生の「緑のプレゼンテーション」に樹木をかっこよく書くコツが載っていましたので抜粋してご紹介します。

まず樹木を描くには、その葉の形状、樹木全体のボリューム、季節に寄る状況の変化をある程度把握する必要があります。とのこと。具体的には大まかに樹形をとらえ、次に枝を描き(場合によっては葉の固まりから描く方がいい場合も)、葉を描き、全体のバランスをとっていくのが基本的な描き方だそうです。

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とにかく、参考例の見本を見ながら描いて描いて、練習するのが一番なようです。
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なんでもそうですが、まずは練習あるのみ!かっこいい樹木を描けるまでの道のりは遠い…?と思ったんですが、実は私も参考例を見ながら1本の木を5回くらい描いてみました。最初は葉っぱをラフに描くのがとても難しくて、苦戦しましたが5回目くらいからちょっとコツがつかめたような気がしました。まずは自分がよくプランで使う樹木やそれに近い樹形のものをチョイスして練習してみるのがいいかもしれませんね。

出典:宮後浩 緑のプレゼンテーション