30代からの一念発起に向いている「手に職」系の仕事とは?【30代40代女性の働き方】

20代後半~30代になると結婚や出産を期に環境が大きく変化する女性が多くなります。「一億総活躍社会」と言われているように結婚して子供のいる女性も働くのが当たり前になってきており、世論アンケートでも「共働きを希望する」夫婦は実に60%以上もいるそうです。
ただ、育休明けに復帰しようと思っても保育園問題や諸々の事情により復帰できない、結果パート勤めに、思うように稼げない…。「こういう時“手に職”があれば社会復帰しやすかったり、フリーで働けるのかな…」という意見を結構な頻度で耳にします。そして30代独身女性からも「今後の事を考えるとずっと今の仕事じゃ不安。手に職をつけたいかも。」という声も。とにもかくにも30代40代の女性は「専門性のあるスキル」を身に着けたいと思っている人が多いということ。

本来の「手に職」とは医師、消防士、弁護士、税理士、会計士、美容師、理容師、調理師など国家資格や資格がいる仕事のことを指すみたいです。ただ一般的によく使われる「手に職」の意味として考えると「専門性のある仕事に就けるスキルを持っている」という意味合いで使われることが多い気がします。転職に有利とかその気になればフリーで働けるとかそういう意味合いの。実際、私もデザイン事務所の激務がイヤでトンズラこいてのんびりと就活してた時は友人や知人にデザインの制作の仕事回してもらって食いつないでおりました。むしろネットバブル期だったので結構稼いでいました。そういうのを見ていた友人から「手に職あるといいね」と言われたこともあります。

「手に職」をつけたい30代女性のために、私の周囲のプロ達に聞いた意見を元にした「手に職」系の仕事を「30代の一念発起」に向いているのかどうかを勝手に考えてみました。あくまで私の周囲の「その道のプロ」なので「範囲せまっ」とお思いでしょうが逆にその分リアルです!※今回は国家資格や資格取得が現実的ではないお仕事は外しています。

※文章がすごく長くなってしまったので「長くて読む気しない」方のためのまとめ※
・デザイナー(紙面) 
仕事もたくさん。在宅にもむいてる、けど若い子(競合)と仕事の奪い合いでしんどい
・webデザイナー 
下火だけど在宅ワークもある。本業にするのはちょっとどうかな
・シューズデザイナー 
要経験値!年齢関係なく転職しやすい
・ネイリスト 
競合多数!スキル取得後すぐにスタートできるのは魅力
・ライター 
文章書くのが好きな人にはぴったり。webライターなら敷居も低くて募集も様々。
・アクセサリー作家
流行りのctoc。ネット販売とリアル販売、ダブルでの販売がおすすめ。
・エクステリアCADオペレータ 
オペレータ不足で仕事がたくさん。転職もしやすく在宅もOK。不足気味な今がチャンス!
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de
◆デザイナー(広告やカタログなど紙もののデザイン) オススメ度 ★★★
結婚後、スキルを活かしてフリーで仕事してる女性もいます。ランサーズなどでお仕事探したり、知り合いの紹介だったり。ただ、勤めていてもフリーでもそうなのですが「デザイン業務」ができるだけではスキルを習得した若い子達がどんどん参入してきて仕事の奪い合いになります。
空いた時間を有効活用したい、主婦業の傍ら外注として制作を受ける分には良いかもしれません。photoshop/illustratorなどのソフトを使いこなせることが必須条件な上にセンスも求められるので、30代からの一念発起としてはハードルが少し高いかもしれません。センスに自信があってソフトを習得すれば参入可能ということです。お仕事に必要なものはパソコンと各種ソフトウェアのライセンス(月5,000円ほど)。スクールに通ってスキル習得する場合はそのスクール費用も必要ですね。

web
◆webデザイナー オススメ度 ★★
ネットバブル以降、巷に山程いたwebデザイナー。最近ではwebサイトの作成自体が自動化し需要も縮小傾向の模様ですが、在宅でのお仕事も多いのが魅力の一つです。本業にするにはちょっとどうかな、という感じですが「在宅ワーク」「空いた時間の有効活用」というセカンドワークには打って付けかもしれません。
お仕事に必要なものはパソコンとソフトウェアのライセンス(photoshopのみの場合は月2,000円ほど)。スクールに通うにはその費用も必要です。独学よりスクールに通った方が無難な気がします。

sho
◆シューズデザイナー オススメ度 ★
靴のデザインしている友人も何名かいまして、企画+デザインをして木型やパターンを作成し、見本サンプルまでを作るのが一連の流れとなります。「シューズデザイナーの仕事の強みは?」と聞くと「転職のしやすさ」を挙げていました。経験がものをいう仕事だからあまり年齢関係なく転職できる傾向ではある、と。ただフリーでの活動はしにくそう、あまり聞いたことがないとのこと。経験値が要される仕事になるので30代からの一念発起としては、こちらもハードル高めです。

nail
◆ネイリスト オススメ度 ★★★
ネイリストはスクールもたくさんあり、資格を取得してすぐ始めることのできるお仕事。自宅の一室をサロンにしている人もいます。とにかく巷にネイルサロンもフリーのネイリストもたくさんひしめき合っているので、その中で「一定額を稼げる」フリーのネイリストになるには至難の業かもしれません。ただ「ネットワークの広いマダム層」をキャッチできたら割りと稼げる、と友人談。来店だけではなく訪問型にするなどいろいろなサービスで差をつけてるそうです。30代の一念発起としてはハードルは低めかもしれません。開業までの期間の短さも魅力ですよね。お仕事に必要なものは道具一式(最低でも20万円くらい?)スクールに通う場合はスクールの費用もかかります。

wri
◆ライター オススメ度 ★★★
文章を書くのが好き+旅行をするのが好きで主に旅記事を寄稿しているライターの友人を見てると「天職ってあるんだなあ」と思います。彼女の場合は何誌かと契約していて、月にそれぞれ何本という形で寄稿しているんだとか。「誌面でのライターってコネとかないとだいぶハードル高そう…」と思う方にはwebライターという手があります。webには色々なメディアがありますし投稿者を募集しているメディアやサイトなども。ランサーズを見ればたくさんの「ライター募集」の文字が。文章を書くのが得意で、いろんなことにアンテナを貼れる人にはピッタリの仕事だと思います。必要なものはパソコンのみ!

ac
◆アクセサリー作家 オススメ度 ★★
ここ数年盛り上がりを見せているctocビジネス。その最たる例が自身のハンドメイド作品を販売できるマーケットプレイス。「ハンドメイドブーム」と呼ばれ一過性のブームで終わるのかとおもいきや、新たなマーケットとして定着した感があります。しかし何万人といる作家の中から一定額を稼ぐようになるのはかなりハードルが高いといえます。私の友人はwebのマーケットプレイスも利用しながら、百貨店やデパートの催事場などのイベントに出展して販売数を伸ばしています。イベント毎に作家募集していたりするのでリアル販売+ネット販売がオススメです。「なにかモノを作れたら」誰でも参入可能。「物は試し」でチャレンジしてみるのがオススメです。必要なものはそれぞれのジャンルによって異なります。


cas
◆エクステリアCADオペレーター おすすめ度★★★★
建築CADオペレータの友人は残念ながらいないので、周囲のエクステリアCADオペレータの話です。CADオペレータとして、一人は独立し、ハウスメーカーから外注で仕事をもらい「常に忙しい」と。もう一人も独立してエクステリア施工会社と契約して外注として仕事を受けていて「安定して稼げている」とのこと(彼女は二児の母)。もう一人の友人は出産後数年後に再就職。「就職先はすぐに決まった」とのこと。「ちょっと順調すぎる!」と思いますか?思いますよね、私もそう思いました。「ちょっと盛ってる?」って。でも盛ってるわけではなさそう。

そこで気づいたんです「ニッチな小さい業界ほど需要がない(仕事が少ない)と思い込んでいたけど、実は逆なのでは?」って。前述のデザイナー職のこと思い出してみてください。デザイナー職は人気で、毎年デザイナー志望の若い子がわんさか出てきて競合になるわけです。デザインの仕事が巷にあふれていても、その仕事をデザイナー同士で奪い合わなければならないんです
その点、エクステリア業界っていうのはほとんどの人が「知らない」と答えるかもしれないニッチな業界。「新築着工数は確実に減っているし、住宅業界が苦しいっていう時代にエクステリア外構の仕事なんてあるの?」っていう疑問も。でも毎年新築着工の家はあるし、リフォームの需要も増えています。昨今の「家で楽しく過ごす」「豊かなライフスタイル」という定義の中では外構や庭って切っても切れないものですし、リフォーム需要でカーポートやガーデンルームの設置がかなり増えてるんですよ。なのでむしろ「エクステリア設計者」も「CADオペレータ」も足りてないくらい。だから私の友人たちも「引く手あまた」の状態なんです。この事実を「手に職つけたいな~」と思っている30代40代の女性に知ってほしい!
スキル習得に必要な期間は約3ヶ月。企業にも就職できるし在宅オペレータとしても働けます。必要なものはパソコンとCAD(レンタルなどもあります)スクールに通う場合はスクールの費用ですね。

 

いかがでしたか?「30代からの一念発起」と題して「手に職」を求める方に私の狭い範囲内で恐縮ですが、仕事ごとのおすすめ度をつけてみました。ホントにCADオペは宣伝でもなんでもなく「チャンス」だと思います。数が足りてない今がチャンス!

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