通信講座でスキルは習得できるのか。30代で手に職つけたプランナーに聞いてみた


一年の計は元旦にあり、というように1月は「今年は何にチャレンジしようか、何を目標にしようか」と悩む人も多いんじゃないでしょうか。私も正月間によく目にした○ーキャンのCMを見て、なにか講座を受けてみようかとふと思いましたが、実は以前に通信講座を2回ほど受けて挫折したことあるんです。ボールペン字講座とカラーコーディネート講座。ボールペン字講座に関しては「なんとなく自分の字が嫌」と思って受講。3回目の課題をした時点でめんどくさくなって放置…。カラーコーディネートに関しては学生時代に色彩士検定3級を取っていたのでなんとなく2級を目指そうかな、と思ってカラーコーディネート講座を受講。割と頑張ってやってたんですが、仕事が忙しくて思うように課題が進められなくなりそのまましなくなってしまいました。どちらも挫折したものの教材はすごくしっかりしていたので、ちゃんと大事に保管してあります…。いつかまた開く時がくるでしょう…。

そんなわけで「通信講座でスキルを習得するのはかなり困難」という先入観しかないんです。弊社でも「エクステリア通信講座」という通信講座をやっていますが、それで本当にしっかり受講してスキル習得している人ってどれだけ意識高いんだろう、なにか挫折しないコツとかあるのかな…と思いまして、今回は「エクステリア通信講座」にてスキルを習得し、その後転職し、現在はエクステリアプランナーとして活躍しているタカセさんにお話を聞いてみました。

RIK
まず私は通信講座で2回も挫折していますのでお聞きしたいんですが、通信講座で学習するのって強い意思がないと無理じゃないですか? 

タカセ
うーん。意思云々の前に、私は勤務しながら学びたかったので通信講座しか選択肢がなかったんですね。スクールに通う時間がなくて。 
RIK
私も同じですよ。勤務しながら何か受講したくて通信講座を選んだんですが… 
タカセ
その「何か受講したくて」っていうところじゃないですかね? 
RIK
と、いうと? 
タカセ
欲しいスキルや、なりたい自分の具体的なセルフイメージをお持ちでないというか… 
RIK
あー。そう言われればそうですね。「なんとなく字が綺麗になりたい」「カラーコーディネートできたらいいかも」くらいの感じではじめました…。具体的に「このスキルを習得したらこうしよう」みたいなイメージはまったく持っていなかったです。 
タカセ
私はセルフイメージがかなり具体的にあったんです。
RIK
タカセさんはエクステリア業界はまったく知らなかったんですよね?それでどうやって具体的な、なりたい自分のイメージが持てたんですか? 
タカセ
私は前職は事務職でした。で、ある時フラワーアレンジの作品を見る機会があって「花に触れる仕事っていいなあ」と思ったんですよね。本当にふと、思ったなんですけど。でも、それからフラワーコーディネーターに憧れたんです。 
RIK
なるほど。 
タカセ
フラワーコーディネーターの仕事を調べている時に「花だけじゃなくて他の植物に触れる仕事も素敵だな」と思いだして。
RIK
となると、ガーデナーや園芸の方に気持ちが向きませんか? 
タカセ
まさしくそうです。「ガーデナーっていいな~。こんな素敵な庭憧れるな」みたいな。まだまだ漠然と思っていただけですが。 
RIK
ふむふむ。
タカセ
それからネットで素敵なお庭の画像を探すのが趣味みたいになってきまして。「あ~素敵。こんな庭だったらすごく素敵な生活が送れそう」みたいな妄想もしつつ。そこでやっと「ガーデン」と「エクステリア」の違いに気づくというか、ゾーンが違うんだって知ったんです。当時の私にとって家の外は全て「外」だったので意識したことなくて。ゾーンが別れててそれぞれの目的や生活に与える効果があるんだって知って、面白いなあ~と思って。 
RIK
そうですよね。「ガーデン」はすぐにイメージが浮かんでも「エクステリア」のイメージってすぐには浮かばないですよね。
タカセ
街を歩く時も「あ、素敵な家だなあ」と思う家ってだいたい外側もすごく綺麗だし、可愛い。その当時、私は「自分には何も取り柄がない」って思ってたんですね。 
RIK
取り柄がない、とは?
タカセ
特に秀でたものを持っていないというか。取り柄を活かした職業についているわけでもなく、とても好きなものやハマっている趣味があるわけでもなくなんか自分ってフツーだな、と。
RIK
「特別なスキル」を持っていないことに対して焦燥感があったんでしょうか?
タカセ
いえ、スキルを持っていないことに対して焦る気持ちはなかったです。ただ淡々と「私は大した取り柄がない」みたいな感覚はありました。思い返せば大学時代も就職してからも「これがしたい」から「このスキルを習得したい」とか思ったことがなかったんですね。別にまあそれでも仕事はできたし、事務の仕事も好きでしたから。
RIK
なぜ通信講座を受ける気になったんでしょうか?
タカセ
さきほど話したセルフイメージですね。「素敵なガーデンでくつろいでいる自分」より「素敵なガーデンを誰かに提案している自分」が想像できちゃったんです。そこで初めて「私は作り手側になりたいと思ってるんだ!」って気づいたんです
RIK
色々な庭画像を収集しているうちに「その庭で過ごすこと」より「その庭をつくること」に興味がでてきたってことなんですかね?
タカセ
そうなんでしょうね。今まで自分はクリエイティブ恐怖症っていうか、こんな言い方失礼かもしれないですけどいわゆる「クリエイター」が苦手だったんです。デザイナーとかアパレル関係の人とか、なんかトガった感じの人に対して臆してしまうというか。それでクリエイティブなものは自分には向いていない、ああいうのは一部のセンスのある人がする仕事だってずっと思い込んでいて。
RIK
言わんとしていることはわかります。クリエイティブなことはどうしても「ハイセンスな人じゃないとできない」って思い込みありますよね。
タカセ
だから自分が、何かをデザインしたりする仕事をしてみたいなんて思ったことが意外でした。でもせっかく興味が持てたし、少し勉強してみたいと思って通信講座を受けてみようと思ったんです。それで申込みました。その時点では具体的な転職計画なんてまるでなく、ただ「強く興味が持てたから勉強してみよう」と。受講料も5万円くらいで、カルチャースクールの習い事とさして変わらないなあと思いました。
RIK
いよいよ通信講座開始ですね。私も最初ははりきってテキスト課題をやるんですが、やはり逼迫した状況じゃないのでどうしても後回しにしてしまって結局挫折…
タカセ
その気持もわかります。私も日中は仕事していて、毎日夜に少しずつテキストをするのはしんどくて無理でした。なので水曜日の夜と土曜日はちゃんと時間をとってやる、と決めてやりました。気が向いた時じゃなくて、それこそ普通の習い事みたいに曜日と時間を決めました。参考文献を読みながらテキストをやっていくんですがつまづいてしまう箇所など出て来ると、どうしてもストップしてそのまま放置しちゃうこともありました。もうそういう時はどんどん次の問題にいっちゃいます。わからないところは仕方ないので空白で提出します。「よくわかりませんでした」って書いて。そしたら添削が返ってきた時に答えと「この本のここに詳細のっていますよ」と返答があったりして、それで復習してると理解できてきたり。あ、今思えば添削してもらって答えを見ながらもう一度、問題を解く時間がすごく楽しかったです。「あ、ここはこの理解でよかったんだな」とか、「やっぱりここ違ってたんだ~」とか、答え合せが楽しいんですよ。
RIK
ああ、それはよくわかります!答え合わせ、楽しいですよね。では曜日を決めて課題をきっちりクリアしていったんでしょうか。
タカセ
そうですね。提出が2週間に1回なので全6回の課題提出、3ヶ月間でした。今思えば、3ヶ月間っていう期間もちょうどいいかもしれません。ちょっと短い気もしますが、これ以上長いと続けるのも大変かもしれないですし。
RIK
初級編の受講が終わりその後はどうされたんですか?
タカセ
中級編も引き続き受講するか迷ったんですけど、一旦は保留にしまして。で、「素敵なガーデンだな」と思っていた施工例を掲載しているエクステリア施工会社が求人を応募してたんです。(採用は)未経験だし無理だろうな~と思って躊躇したんですけど、試しに受けてみたら「未経験でも大丈夫です」と言われて「ぜひ働きたいです!」ってトントン拍子に話が進んで。通信講座の初級編では本当に基礎の基礎、って感じだったので入社後に社内研修を受けさせてもらったり先輩に教えられながら、今はエクステリアプランナーとして働いています。自分がプランニングした物件が実際に施工されて、そこで生活している人がいる…。今でも感動しますし、すごいことですよね。なにより自分が「作り手の側」の世界にいることが今でも嘘みたいです。通信講座を受けて基礎を理解していたので、踏み込むことができんだと思います。
RIK
へ~!本当にトントン拍子ですね。ちなみにフラワーアレンジを見て、ガーデンに興味がでてプランナーとなるまでの期間ってどれくらいだったんでしょうか?
タカセ
漠然と「花の仕事いいなあ」とか憧れを抱いたのが28歳くらいでそこからガーデナーっていいなって思いだして、街の素敵な家を見るのが好きになったのが29歳くらいで、自分が作り手になってみたいと気づいたのがちょうど30歳くらいですね。で、30歳で通信講座を受けて、なんだかんだで31歳の時に転職しました。今、思い返してみたら心のどこかで30歳になったから、節目の年だと思ってた部分もあったかもしれないです。自分の好きなことを仕事にしてみたい、スキルを身に着けたい、作り手になってみたい、っていう気持ちは。
RIK
今後の目標を教えて下さい。
タカセ
今後の目標は、もっと人の生活に溶け込むようなガーデンやエクステリアを提案していきたいです。インテリアと同じように住む人が、外空間や自然をもっともっと楽しめるようなガーデンやエクステリアを。
RIK
今後のますますのご活躍を期待しています!

いかがでしたか?通信講座だけど日にちと時間をきめて課題をクリアする、という発想に目からウロコでした。そんな発想はなかった…気が向いた時にやればいいか、と思っていつも挫折していました…。タカセさんのように30代や40代でスキルや「手に職」を身に着け、活躍している女性がエクステリア業界にはたくさんいます。そしていくつになっても「学ぶこと」の楽しさはかけがえのないものだと改めて思いました。

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