マンションリフォームに自然素材を使う時知っておきたいコト【後編】

前回の記事はこちら。今回は調湿・消臭・有害物質吸収などの機能的な壁材をご紹介します。リフォームの際の選定の参考にどうぞ!


珪藻土
珪藻土は自然派の方が好む壁材として人気が高いですが、原材料がなにかご存知ですか?珪藻土はプランクトンの化石が積み重なってできた土が原料です。その土はセメントと石灰を添加すると固まるそうなのですが、配合の割合には基準がなく安価なものは有機化合物と混ぜ合わせてあることもあります。珪藻土の割合が多ければ多いほど高価になります。

画像引用元 リノベ不動産


シラス壁
高千穂シラス(株)が出している壁材。シラス壁はマグマが岩石になる前の粉末で、主成分は珪酸です。100%自然素材のみで固まるので、添加物は不要。どういう理屈で固まるのかは企業秘密だそう。効果としては調湿・消臭効果が見込まれます。汚れやヒビ割れにも強いのも特徴だそうです。

画像引用元 高千穂シラス


漆喰
こちらも自然派の方に支持されている素材。石灰石から作られる消石灰が原料です。ツナギに藁、フ糊を混ぜるとCO2に反応して固まります。自然素材のフ糊をツナギに使わずに接着剤が混ぜ合わせてあることもあります。ただ強度のことなどを考えると少しくらい化学的な成分が入っていても許容するのもアリじゃないかと思います。調湿・消臭効果があります。


タイル
リクシルのエコカラットプラスは湿度調整と消臭効果のある壁材。有害物質であるホルマリンも吸着するという優れもの。多孔質のセラミックでできています。寝室やペットのいる部屋、玄関などに向いています。

画像引用元 LIXIL


珪藻土クロス
紙に珪藻土を吹き付けたクロスも販売されており珪藻土の壁材よりコストカットできるのでお手軽です。販売メーカーは「調湿・消臭効果」があるとうたっていますが、やはり珪藻土や他の自然素材と比べると劣るでのはという意見もあるようです。ただビニールクロスとは比べ物にならない良い質感なのでコスト調整の面では最適な素材ですね。

画像引用元 KURAYA


100%自然素材のみで構成できてさらに汚れやヒビに強いという点でシラス壁はすごい!と思いましたがお値段は他の素材にくらべて高価になります。数十年と使う壁材は熟考して選びたいですよね。