8つの性格タイプから部下や後輩を理解しよう

「適材適所」という言葉が示す通り、人には向き不向きがあります。効率よく高いパフォーマンスを発揮する人材には、適した場所で働いてもらうのが一番です。スキルだけでなく、適正を見て部下や後輩を導いていくのが上司や先輩の役割ですね。でも世代が違ってくると「何考えているのかわからない」「どんな性格かつかみにくい」という悩みも。入社試験の際に性格診断テストを実施している会社も多いのだとか。 この記事では心理学者ユングの提唱した「8つのタイプ」をご紹介します。ゲーム感覚で部下や後輩とやってみて、性格を探ってみるのもひとつの手です。


まず基本の気質となる二つのタイプ。ユングは基本気質を心のエネルギーの向きによって「外向型」か「内向型」かに分類しました。心のエネルギーが「外側」に向く人を「外向的」、心のエネルギーが自分の「内側」に向く人を「内向的」と定義づけしました。ここで勘違いしてはいけないのが、決して「明るい性格=外向的」「暗い性格=内向的」ではないこと。明るい性格だけど内向的な人や、暗い性格だけど外向的という人もいます。

例えば性格が暗くてネガティブな人でも「いつか有名になって影響を与えたい!」「あいつには絶対負けない、見返してやる」と思うのは外向型といえますね。逆に「他人の意見はどうでもいい、私はこうしていたい」「勝ち組とか負け組とかほんといやだ、めんどくさい」と自己完結タイプは内向型と言えます。

自分のことでさえ「あれ?自分はどっちだ??」と悩みませんか?


ユングは人には「思考」「感情」「感覚」「直観」の4つの心の働きがあるとしています。

思考」が優位な人
物事を論理的に捉える傾向。理論や理屈に関心が向く。

「感情」が優位な人
「好き・嫌い」「快・不快」で物事を判断する傾向。

「感覚」が優位な人
物ごとを「見たまま」「そのまま」感じ取る傾向。 五感を通じて情報を集めます。

「直観」が優位な人
単なる事実よりも、その裏に隠れている意味や可能性に関心を持つ傾向。 物事をこまごまと捉えるのではなく全体像を把握しようとします。


基本の気質と心の動きがどれか特定できたら次の表で、組み合わせを確認して自分の分類された性格を見てみましょう。

なんとなく「あの人このタイプっぽいな」と思う描く人もいるのではないでしょうか。ただこれは性格の全てを判断するものではなく、性格をとらえるための一つの手がかりです。またユングは性格は環境や人間関係によって変わるものでもあり固定的なものではない、と言っています。