大型木造施設は工務店の新たな市場になるか


新建ハウジング主催「工務店経営カンファレンス2019」Day.1では様々な特色、個性を活かしながら独自の路線で工務店経営を成功させている経営者や管理職の方が登壇していました。その中で気になった取り組みや動向などをレポートします。

京都の株式会社リヴの大型木造施設に関するセミナーのレポートです。株式会社リヴは「住宅ローンが終わったころに建て替えが必要となるような家ではなく長寿命、資産価値の高い家を建てたい」をモットーにし、地域景観に配慮した分譲住宅の販売など、地域工務店ならではの家づくりをしてきました。さらにはNPOを設立し、本来はライバルである地域の工務店と連携し共同分譲地を成功させたり、地域産木材を活用した非住宅事業などフラットな目線で事業展開をしています。

そんな株式会社リヴが大型木造施設に取り組むことになったきっかけは

本社ビルの建築の時に「お客様には木造の良さを訴え地産材を使った木造住宅をすすめていながら自社ビルは鉄骨造・RC造りとはいかがなものか」という社長をはじめとした社員たちの思いでした。銀座2丁目の木造5階建ての店舗兼集合住宅を見て、耐火5層への取り組みを知ったそうです。
さらには国が木造建築物を推進する機運が高まっていること、地元工務店が非住宅の木造を建築することが社会から注目されている背景、市場拡大の波がきており木造建築への注目が高まっている!と判断。
そして、リブ本社ビルはRC造り1階・木造4階の5階建てとして建築されました。もちろん耐火仕様も万全で「西日本初の大型木造商業ビル」と取り上げられています。

画像引用元 株式会社リヴ

自社ビル兼商業ビルとして運営されており、カフェやバンケットルーム・シェアオフィスなどもあります。


他にもスパや高齢者福祉施設などをてがけています。癒しやケアを必要とする施設に木造建築はとても相性がいいですね。


画像引用元 株式会社リヴ

世界中で木造建築の大型化、高層化が進んでいます。木材はサスティナブルな建材という考えが全世界的に広がっています。また鉄筋コンクリートの耐用年数超過が問題になってきています。鉄筋=無敵の神話はもう終わったのです。

工務店にとって大型木造建築をてがけるメリットは
1)地域木材の活用による地域密着
2)地元の企業や職人の登用による地域活性貢献
3)地元の街並みへの景観貢献
などをあげていました。地元が盛り上がればおのずと街の価値があがり、住まう人の住宅の資産価値があがりますよね。

また大型木造施設のオーナーのメリットとしては
1)コスト面のメリット鉄骨造より10~20%安い
2)居住性能が高いので住居人が途切れない(断熱性・吸音性)
3)環境意識のプラス、環境共生の価値を高める

とはいえ、いきなり大型木造建築なんてどこからどう手をつければいいのか…と思うのは当然だと思います。株式会社リヴでは各工務店と連携して、木造施設の工務店のシェアを広げたいと思い、各工務店が地域一番旗を立てる手伝いをしたい!という思いで「地産木造ビル推進本舗」を事業として立ち上げました。2019年の11月からスタートで現在加盟店を募集しているそう。工務店の新たな市場の可能性として事業の拡大をご検討中の方は一度「大型木造施設」も視野にいれてみてはいかがでしょうか。

株式会社リヴ