工務店業界の集客最新トレンド~ICTを味方につける

2016年9月28日に大阪で行われた新建ハウジング「地域NO.1のweb集客を目指すセミナー」にて新建新聞社の代表・三浦氏が最新の集客トレンドについてお話されていたのでレポートします。

まず「行列のできる工務店」になることが生き残りには不可欠だと言います。なぜ「行列のできる」店にならないと行けないのか?
・新築着工数の減少 15年で4割減
・市場が縮小していく
・人口の減少 30代ファミリーが少なくなる
・中古物件をリノベする層の増加
これらの理由から縮小した市場で勝ち残っていくには「行列のできる」人気店になる必要がある、と。

三浦氏は「行列のできる工務店」になるための5つ最低条件をこう述べています。
1.理念を明確化して人財を集め、ブレずに進む
2.地力を高めて差異化を図り、顧客の幸せを追求する
3.発信力を高めて教育し、理想の顧客候補を集める
4.顧客満足度を高め、障害利益を最大化しコミュニティ化する
5.緩やかに規模を拡大し、社員の物心両面の幸福を実現する

では、この5つの条件をかなえるための方策とは?
ICT企業化し生産性を高め、少数精鋭で高利益を実現する
・正直を全ての基本とし、言行一致で増進増益を図る

今の時代どこの企業もほぼ「IT化」は済んでいると思いますが、それに「コミュニケーション」を足すのがポイントのようです。「言行一致」の言葉にあるように、言っていることとやっていることを合致させ、一貫性を持って取り組むことが大事だそうです。キレイなキャッチコピーだけで購買者を引きつける時代はもう終わりだ、と。

そしてキーワードとしてあげられた「コミュニケーション」。この役割を社内で担うのが広報担当者になります。一昔前のような自社の製品やサービスの内容を見目麗しくPRする広報ではなく、「コミュニケーター」としての役割が広報担当者には必要になります。誰とコミュニケーションするのかといえば、潜在・見込み客と、オーナー(OB顧客)と、社内・経営者と、地域・社会と、様々な人とコミュニケーションすることによって「コミュニケーションのなかで価値を増幅させる」ことが肝になります

コミュニケーションを取りやすくし、価値を増幅させる集客の最新トレンドがこちら。

・コンテンツマーケティング
⇒自社のブログで記事(コンテンツ)として購買者にとって有益な情報を発信し続ける

・ライフスタイルマーケティング
⇒日本人のライフスタイルを8種類にカテゴライズし、その層に合わせた打ち出し

・動画マーケティング
⇒オーナー(OB)が家を建ててどんな生活を送っているかなど、顧客満足度を表す動画を作成し拡散

・SNS活用
⇒上記のコンテンツや動画、施工例などをtwitterやFB、Instagramで拡散

上記の集客を行っていれば、必ず「見込み客」はいずれかの情報を目にします。みなさんも「ICT化」を肌で感じているはずです。なにか欲しいもの(ウォンツ)がある時必ず検索して口コミだったり、製品の記事だったり、動画を見たりしませんか?世の中の人の検討サイクルに合わせて「ICT化」を取り入れる必要があるようです。

新建ハウジング「地域NO.1のweb集客を目指すセミナー」2016年9月28日