不動産価値をアップさせるにはエクステリアが鍵!不動産鑑定士の審美眼

住宅を購入する時に気になるのは、新築住宅にしろ分譲マンションにしろ手に入れる住居の「不動産価値」だと思います。せっかく苦労して手に入れる「不動産」。その価値を高めるために外構・エクステリアに焦点を当てて見るのもイイかもしれません。

エクステリアは物件のメイン(主役)ではありません。しかし、土地や建物と一体となって物件の付加価値を形成していることからエクステリアが上等な物件は当然に価値も高く試算されることになります。注意が必要なのは「経済的耐用年数」です。経済的耐用年数とは、経済的な価値を有している期間のことで、物理的な形状を保ち続けている期間とは異なります。不動産の場合、経済的耐用年数の長さは次のようになります。
土地>建物>構築物
したがって、エクステリアを見る際は、その経過年数に注意して、「あとどれくらい価値を保つことができるのか」という視点を忘れずにいてください。

引用元:株式会社よつば鑑定

個人住宅の場合においては人が見てあぁ~この家良いなぁ~となれば、不動産価値は市場相場主義から、建物価値主義の価格にバリューアップされます。住み続けてより良い環境に!!売却等の場合においても、市場価格プラスαの価格でスムーズな売却も可能となります。又、共同住宅においては入居率が高水準にあるということは、賃借料も高水準が維持出来ることとなりますが、空室が多くなってくると賃料下落に繋がり、資産価値の低下にもなってしまいます。建物の外構を実施することで、建物全体の価値向上や共同住宅の場合などには入居者促進のために外構リニューアルプランがオススメです。

引用元:小出不動産

上記は不動産鑑定士の方が提唱していることですが、確かに「建物」のみで物件の価値、不動産の価値が形成されるわけではないですよね。建物がとてもハイセンスで高い機能性を持っていても、門扉がないとかカースペースがないとか様々な理由で外構やエクステリアがお粗末だと物件の価値がさがるのかもしれません。2つめの共同住宅の「外構やエクステリアがキレイな物件は人気(賃料が下落しない)」というのもとても理解できます。植栽が植わってカースペースや駐輪スペースが整備され、エントランスがキレイなマンションは「あ、素敵なマンションだな~」という印象を持ちます。

不動産価値を高めるために外構・エクステリアが必要なのかはわかりましたが、なにを追加すれば価値がアップするのでしょう?もちろん住まう人のライフスタイルに合わせ形成するべきですが時代の潮流や流行も取り入れてみてはどうでしょうか。

全国エクステリア工業会が発表した2016年3月の総出荷統計は193億7400万円で対前年比6.5%増となり6ヶ月以上連続で増えています。なかでもガーデンエクステリア部門のウッドデッキは12.8%増と飛躍的に伸びています。またライト(照明)も15.6%増とこちらも好調です。ウッドデッキやライトというキーワードから考えると、この間の記事にも書きましたが「家でできるレジャー」や「アウトドアリビング」など「いかに心地いい空間で過ごせるか」というのがキーワードの気がします。

不動産価値を高めるには、外構・エクステリアも重要なファクターであることを心にとどめておきましょう。