「一般消費者が今後重視したいこと」から読み解く、新たなポジショニング


新建新聞社の代表取締役の三浦氏が「観察者として」と銘打って気になる2016年の住宅産業の動向をわかりやすく解説してくれていました。三浦さんは住宅業界の池上彰なんじゃないかしら…って思うくらいとてもわかりやすく、住宅業界の動向を解説してくれます。

そんな三浦氏のセミナーを聞いて気になるキーワードが。それは前回の記事でもご紹介したコラボハウス清家氏のセミナーでも出てきた「ポジショニング」というワードです。「ポジショニング」というワードを軸にセミナー内容を抜粋してご紹介していきます。

まず「基本価値」と「感性価値」の転換について。長らく「好き・共感」が前提にあり、その上で「安心感」「使いやすさ」「かっこよさ」「遊び心」など
個々のライフスタイルに合わせた感性に重きを置いた「感性価値」がもてはやされてきましたが、増税後から少しずつ「感性価値」から「基本価値」(機能・性能重視)へリターンしていくのではないか、とのことです。

新建ハウジングが調査した住宅で重視することについてのアンケートによると「資産価値」や「デザイン」を抜いて「使いやすさ・住み心地」の性能を重視する人々が全体の7割となりました。一般消費者が求める住宅の機能性については前回のZEHについての記事とのあわせ読みをオススメします。ここで注目したいのは住宅の「安さ」を求めているのではなく「コスパ(価格の割に充実の機能)」を求められていることです

住宅に求めるもの、重視することについての動向は上記の通りですが、実は内閣府調査の「今後重視したいこと」という調査の中でトップは「レジャー・余暇生活」に対し「住生活」は最下位でした。この残念な結果を見て、三浦氏はこうお話されていました。「この結果を元に新しい価値をもってポジショニングを変えていくべき。レジャーや余暇を大事したい人が多いのなら、家でできるレジャーというものを提案していくべきなのではないか」と。

発想の転換というか、さすがの観察眼だと思いました。世の中の需要を読み取って組み込んでいく、と。この続きのお話で「スノーピーク」というアウトドアブランドが面白い色々な施策をおこなっている例を紹介されていましたので次回はそのレポートをしたいと思います。

参考:新建新聞社 住宅産業大予測フォーラムセミナー(2015年12月17日)
新建新聞社